禁断の網「大岡政談より」
禁漁区で勝手に魚を取っている一松。彼は、ある一部から人気を博すラジオパーソナリティーということで、誰も止めることも罰することもできない。奉行の大岡おそ松は「たとえ有名人でも法を破る者は許せない！」と、ある夜、一松を捕らえるが……
身分の高い男が禁漁区で勝手に魚を取っている。後の大岡越前守は、たとえ身分が高くとも法を破る者は許せないと、男を捕らえる。その男が紀州徳川家の若君だと知った大岡は奇策を打ち、全くの別人を父親役として出廷させる。捕らえられた若君は、当然「こんな男は知らない」と怒るが、大岡はそれには聞く耳を持たず、数日は牢屋に入ったことを罰とし、父親の顔も分からないほどの錯乱状態で今回の事件を行ったのだろうと釈放する。若君をきっちりと裁きつつも、その家名に傷が付かないようにも配慮した名裁き。
二人の母親「大岡政談より」
直助・権兵衛「大岡政談」より
チビ太の家で働いていたおそ松は働くことが嫌で逃げ出す決心をするも気付かれ、勢いでチビ太の頭の毛を抜いてしまう。罪人となったおそ松。逃げ続けて五年後……とうとう奉行所に捕まってしまう。大岡チョロ松の前に突き出され、なんとか逃れるため十四松のふりをすることに。
直助という極悪人がいたが、今は人相を変えて権兵衛という別名で生きていた。結局、面影を感じた奉行所に捕らえられるが、直助は絶対にしっぽを出さない……結局、直助とは関係ないとして釈放されることに。大岡越前は、奉行所を出る直前に不意を突いて「直助や」と呼びかけた。つい返事をしてしまった直弼は、磔の刑に処されたという。
奇縁友禅染め「大岡政談より」
仲が悪いことで有名な染物屋のトド松と、隣人で質屋のイヤミ。イヤミが何の相談もなく建てた大きな蔵のせいで家に陽が差さなくなったトド松は「これでは染物が乾かず仕事にならない！」と激怒し、奉行所に駆け込む。とはいえ、自分の土地に建物をつくっただけで法を犯した訳ではないイヤミに対して、大岡一松の判決やいかに！？
隣同士にある質屋と染物屋は仲が悪いことで有名。ある日、染物屋は、家の境に沿って大きな蔵を建てようとした質屋を奉行所へ訴える。こんなところに大きな建物があると染物を干して乾かす場所が日陰になってしまうと言うのだ。大岡越前は「自分の敷地内でのことは裁けない。代わりに染物屋をやめて金魚屋になったらどうだ」と言う。染物屋は裁きを不満に思いながらも、金魚を飼うための大きな池を掘り始める。すると、今度はそんな所を掘られると地盤がゆるみ蔵が建てられないと、質屋が奉行所へ駆け込む。
三方一両損「大岡政談より」
年末に三両もの大金を落としてしまったトド松。それを拾ったカラ松は、持ち主であるトド松の居場所を必死に探し出して三両を返そうとするが、トド松から「男がずっと握ってたお金なんて、ばっちいからいらない！」と突き返されて激昂。結局、大岡十四松の元へと駆け込むことに……
三両の金が入った財布を拾った金太郎。そこに入っていた書付で、持ち主は大工の吉五郎だと分かる。早速、それを届けると、吉五郎は一度諦めた金だからと言い張ってかたくなに金を受け取らない。一方の金太郎も、是が非でも金を返すと言って聞かない。江戸っ子同士の意地の張り合いは、ついに奉行所へと持ち込まれる。大岡越前は、三両に一両を足して四両にすると、それぞれに二両ずつを渡した。「２人とも三両を手にできるところ二両になったのだから一両ずつの損。私も一両を出して一両の損。これを三方一両損と申す」と述べて、この諍いを見事に仲裁する。
白洲の祝言「大岡政談より」
盗賊被害にあったハタ坊を哀れに思い、自分の名前が入った着物を貸してやったチョロ松。その後、ハタ坊が急死すると着物に書かれた名前のせいでチョロ松が死んだという勘違いが起こる。弟の一松がその遺品を整理していると、死んだはずのチョロ松が帰って来て、さぁ、びっくり。さらに、一松が橋本亭にゃー子のDVDを持ち帰っていたことを知った同担拒否のチョロ松は、怒り心頭で大岡トド松に訴え出るのであった。
長旅の道中、追い剥ぎにあった老人に自らの名前が入った着物をめぐんでやった男。その後、老人は死んでしまう。着物の名前から男が死んだと勘違いされたまま、何も知らずに江戸に戻ると、自分は死んだことになっており、妻は違う男と再婚していた。裁判沙汰となるも、奉行・大岡越前は再婚した妻は仕方ないとした上で、男に対しては死んだ老人の名前で生きるようにと判決を下す。すると……
出世の石段「曲垣平九郎」より
耳なし芳一「有名怪談！」
夜でもサングラスを外さない琵琶の名手カラ松は、トト子にお願いされて琵琶を披露していた。トト子が幽霊だと気付いた寺の住職・十四松は、カラ松の身体中に経文を書き「決して声を出してはダメ！」と言い付けて、自身は球遊びの試合へと出掛けていく。しかし、十四松はサングラスの下に経文を書き忘れるという大きなミスを犯していた……
その昔、芳一という目の見えない琵琶弾きの名人が和尚に可愛がられ寺に住んでいた。ある夏の晩、和尚が出かけて一人だった芳一は、そうとは知らず平家の幽霊に呼ばれて琵琶を演奏してしまう。その話を聞いた和尚は「これはいけない」と芳一の全身に経文を書くことで幽霊から見えないようにする。ところが、耳に経文を書き忘れるというミスを犯していた。その夜、再び現れた幽霊……芳一の命運は？
お岩誕生「東海道四谷怪談より」
チョロ松は、橋本亭にゃー子が妊娠してアイドル休業を宣言すると同時に自分もマネージャー業を引退すると、イヤミの家の飯炊き係として働くことになった。しかし、そこでイヤミが殺した聖澤庄之助の死体を発見してしまい、脅された挙句に亡骸の処理を任されてしまう。
伝蔵と妻のおつな。細々と暮らす２人だが、おつなの腹には新たな命が宿っていた。ある日、伝蔵は、飯炊きとして仕える勤め先の武士が殺した重助の死体を発見してしまう。脅されて死体の処分を任された伝蔵だが、どうにもならず一旦は自分の家に亡骸の入った大きな風呂敷を持ち帰る。全てを打ち明けようと決心し、押入れにそれを隠すと重助の家へと向かう伝蔵。一方、家で留守をしていたおつなの元には、重助の妻と名乗る女が訪ねて来て「うちの主人がこちらにお世話になっている」と言う。何も知らないおつなが「そんな方はいません」と答えると……
雪女「有名怪談！」
チョロ松と共に雪山で遭難した一松。そこへ雪女が現れ、ライジングしていたチョロ松だけが命を奪われる。「誰にも言うな」と雪女に口止めされる一松。それから数年後、一松の元に美しい女が現れ「結婚してください」と言ってきたが、あっさりと断る……えっ？これで終わり？？？
山里の村に住む男２人が森に行った帰り、猛吹雪に遭い近くにあった小屋に泊まる。その夜、雪女が現れ、１人の男は殺されてしまう。もう１人の男には、この出来事は誰にも話してはならないと言い残して去っていった。それから１年ほどたった冬の日、森へ出かけた男は美しい娘と出会い結婚する。ある日、妻となったその娘にあの夜の話をしてしまう。娘の正体は雪女で約束を破った男を殺そうとするも、出来た子供たちを思い、悲しい表情で姿を消すのだった。
剣法いねむりの術「大菩薩峠より」
牡丹灯篭「三遊亭円朝作の人情噺」
カラ松に恋人が出来たと聞き、様子を見に行ったトド松。そこでカラ松と談笑していたのは、下半身のないドブスだった。さすがに呪い殺されては可哀そうだと、トド松は幽霊を払うお札をカラ松に渡す。すると、今度は、トド松の元にチビ太が現れて「あのお札をはがして欲しい」と頼んでくる……
旗本・飯島平左衛門のひとり娘お露は継母との仲が悪く、別邸に住んでいた。ある日、知り合いの医者が連れてきた萩原新三郎を一目見たお露は彼を好きなってしまう。その後、死んでしまったお露。新三郎が恋しいお露は、亡霊となって毎晩のように新三郎の家を訪れるようになる。そうとは知らない新三郎は、日に日に痩せ細っていく……
赤垣源蔵・徳利の別れ「忠臣蔵より」
酒好きのクズとして有名なおそ松は、ある理由があり雪降る夜に弟のカラ松を訪ねる。あいにくの留守だったが、下男のチビ太に盃を２つ用意させるとまるでカラ松が向かいにいるかのようにバカ話をして帰って行く。そして次の日、家に戻ったカラ松は、死を覚悟しておそ松が討ち入りに参加していたことを知る。カラ松はチビ太を呼び……
赤穂浪士の赤垣源蔵が、雪の降る夜、兄を訪ねてやって来る。しかし、その兄は留守。兄嫁は源蔵を嫌っており、仮病を偽り顔すら出さない。仕方なく兄の着物を本人に見立てて、ひとりで杯を交わし去っていく源蔵。翌日、忠臣蔵で有名な討ち入りで街は大騒ぎ。源蔵も参加していたことを知った兄は、昨日の訪問の真意を知る。兄は妻を呼び……
扇の的「平家物語」より
越前守と巾着切り「大岡政談より」
デカパンの助からスリの取り締まりを頼まれた大岡チョロ松。彼らは、物を盗ったり、時には他人の猫を勝手に撫でたりするらしい。チョロ松は「猫のことはどうでもいいわ」と思いつつ、早速スリの元締めであるトド松を呼び出し、なんと「好き勝手スリをしろ」と言い渡す。その代わりに……
巾着切り（スリ）の取り締まりを依頼された大岡越前は、スリたちにスリをしても無罪になる「鑑札（許可証のようなモノ）」を与えることにした。もちろん、周囲は大反対。同時に、鑑札を示さずにスリをしたら死罪とも言い渡す。スリたちは、無罪になるならとこぞって鑑札を持つことに。結果、スリの被害はなくなった……そこに大岡が仕掛けた策とは？
縛られ地蔵「大岡政談より」
長短槍試合「太閤記より」
将軍ハタ坊が家来の十四松とトド松に「戦いの際は長短どちらの槍が有利か？」と尋ねる。十四松は「長い方がカッコイイ」と主張し、トド松は「短い方が可愛い」と双方見当違いの発言ばかり。あきれたハタ坊は、試合をさせてみる。足軽と遊んでばかりの十四松を見て、これは楽勝と思うトド松だったが……
織田信長が家来を集めて、武具のうちで何が一番有利であるかを尋ねる。槍の指南番の上島主水は短い九尺柄の槍が一番であると主張。対して、木下藤吉郎は長い三間柄の槍が最も有利であると言う。そこで、信長の前で双方の軍勢が試合をすることに。上島方は朝早くから夜遅くまで必死に槍の稽古をする。一方の藤吉郎方は、足軽たちを屋敷に招待し豪勢な食事でもてなしていた……
水あめ「一休とんち話」より
仏門に入った小僧トド松が「夜中に師匠の寝床に凸ってみた」という企画のために、夜、おそ松和尚の部屋に行くと、おそ松が美味しそうにハチミツを舐めていた。おそ松は「これは子供が食べると死ぬ毒だ」と説明したが、どうしてもそれを食べたいトド松は……
一休坊主は、大人だからと理由を付けて和尚が肉を食べていることを知ると、早く成長するためと鯉を食べてみたり、水あめを舐めていた和尚が「子供が食べると毒となる」と嘘を付くと、和尚の大事なものを壊して「（償いのために）自殺をする！」と言って水あめを舐める。その悪知恵には、ついに和尚も観念する。
